爪甲白斑の症状と治療法

爪が角化していく過程で出てくる爪甲白斑

爪が成長し角化していくときに何らかの異常があると爪に変化が出てきます。
爪甲白斑と呼ばれる白い班がでてくる疾患ですが、これには線状爪甲白斑、点状爪甲白斑、汎発型爪甲白斑という三つの種類があります。
これらの種類と特徴を知っておくことで悪化させないこともできますので、しっかり覚えておくべきでしょう。

この種類によって症状に違いがあり、線状爪甲白斑の場合、爪に白い1mm幅くらいの線がでてきます。
1本の場合もありますし複数出てくることもあります。

天井爪甲白斑は爪に白い点のような班がでてくるもので、白斑の中でも一番多くみられる症状です。
この白斑は症状が信仰すると爪の先端まで行き最終的になくなります。
汎発型爪甲白斑は、白斑の中でも少ない症例で、爪全体に白斑の症状が出て詰めの透明感などが失われ、乳白色、白色の詰めになります。

白斑ができる理由

爪甲白斑となるのはなぜなのかというと、爪が成長過程で何らかの圧迫、また空気が入るなどの理由で爪が角化、つまり成長していく途中から異常が起こります。
不全角化という状態になるのですが、爪が生まれる部分の爪母に空気が含まれてしまうことで起こるという事も少なくありません。

しかしこの爪甲白斑という状態になっても、種類によっては心配なく自然に消えていくものがほとんどです。
ただ稀に、線状爪甲白斑など起こす方に、ヒ素中毒、鉛中毒などの症状から白斑となっている事もありますし、内臓疾患によってこのような症状が出てくる事もあります。

そのため、長い期間この状態が治らない、気が付いたら線状爪甲白斑がでていたという方、そのほかに内臓の不具合などがある方は、一度医療機関で検査をしっかり受ける方が安心です。

治療が必要なものと必要ないものがある

爪甲白斑の場合、どのようなメカニズムでできるのかという事がよくわかっていませんし、先天的理由で爪甲白斑になる事もあるので、原因の全く分からないものなどもあります。
そのため、爪甲白斑になったらこういう治療を行うように、という決まった治療方法が存在しませんし、先天的なもので生まれたときからあるというお子さんなどは、成長とともになおっていくといわれています。

爪には血液等から爪母の部分に栄養素が送りこまれ、爪が成長していくため、栄養バランスのいい食事を行い、適度な運動をし、穴系の流れをよくすることが求められます。
爪甲白斑を起こす方に指先の冷え症などがみられる事もあるので、血液の流れをよくするため、毎日とはいいませんが週に2回から3回くらいは、運動を行って血流がよくなるように頑張ってみましょう。

冷えがひどい場合、クリームを塗って指先をよく揉むなどすると血液の流れがよくなりますし、爪に保湿剤などを塗り込むなどすると爪の健康状態もよくなるといわれています。