カンジダ性爪囲爪炎の症状と治療法

中高年の女性に多いカンジダ性爪囲爪炎

カンジダというカビ、真菌に感染し、手、指などまたその周辺の皮膚に炎症等を起こす行基をカンジダ性爪囲爪炎といいます。
周囲の皮膚が炎症によって赤く腫れたり、爪の基部と呼ばれる部分が白く濁る事でわかります。
このカンジダ性爪囲爪炎となりやすい方は、水仕事などを継続的におこなっている方で、中高年の女性などに多いといわれています。

手の指の爪の色が白濁してくること、また周囲の皮膚が赤く腫れてくるなどの症状があるのでわかりやすいですし、炎症が進み腫れもひどくなると痛みが得てきます。
さらに症状が進むと膿が出て常にその部位が湿っているような状態になります。

指だけではなく爪に感染を起こすと、複数の指に感染することも多くなり、爪の下の甘皮の上部分が白く濁るような感じに見えたり、黄色く変わってきます。
根もとの爪母と呼ばれる爪が誕生する場所に感染すると、次に生えてくる新しい爪もすでに感染して出てくるという事もあるので、早期治療がのぞまれます。

原因は長期的な水仕事

例えばパートでレストランなどの皿洗いを行っているなど、長時間水仕事を行っている方に多くみられます。
カンジダが繁殖しやすい温かい温度で皿洗いなどを行っていれば、カンジダにとって最高の環境となってしまうので、カンジダに感染、炎症がひどくなるのです。

実は乳児にもよく見られるもので、指しゃぶりをするため常に指、爪が湿っている状態だと、カンジダ爪囲爪炎になる事も少なくありません。
乳児の場合、それを止めるという事はなかなか難しいので、おしゃぶりを利用させるなど対策を考える方がいいでしょう。
水にぬれないように乾燥させることが必要で、絆創膏などを貼り余計に群れてひどくなるという事もあります。

カンジダ爪囲爪炎の治療法とは

カンジダ性爪囲爪炎の治療法としては、水仕事を止めるという事が求められますが、仕事を止めるという事は出来ないと思いますので、ビニール手袋をするようにしてください。
治療は抗菌剤の服用など、症状によって違うと思いますが、カンジダの増殖を抑制することで、治療も進みやすくなります。

常に指、爪が乾燥しているということが大切なので、水仕事を素手でしなければならない時には、仕事が終わり次第、丁寧に石鹸等などで洗って、タオルなどでしっかり水気をとって乾燥させます。
常に清潔にしておくこと、乾燥状態にしておくことで予防になりますし、また治療も進みます。
治療を行っても同じ状態、環境となっていればどうしても再発してしまうので、再発しないように、医師に処方されたお薬をしっかり利用し、根気よく治すことを考えましょう。
他の病気に移行しないようにするためにも、早期治療が大切です。