巻き爪の症状と治療法

痛い巻き爪、どうしてこんな風になるの?

巻き爪に悩む方は現代に多くなっており、男女ともにかなりの数の方が巻き爪に苦労されています。
10人に1人という数を聞けば、巻き爪に苦労されている方が多いという事がわかるでしょう。
巻き爪になると爪の先端の端の部分が指の肉に食い込んでかなりの痛みを発します。

強く内側に湾曲しているので、爪が皮膚に食い込んで傷が出来て炎症を起こすという方もいる位です。
特に足の指でも負担がかかりやすい親指に多くみられ、女性にとっては見た目もよくないのでネイルをするときなど悩みの種となっていますし、何よりも痛みでまともに歩けないという状態の方もいて、しっかり治しておきたい症状です。

巻き爪になるとその痛みをかばおうとするため、足の他の部分、膝、股関節などに痛みを感じる方もいますし、腰痛、などの原因となる事もあります。
肉に食い込んでいる部分が痛いのでそこをきると、一時的によくなりますが、爪が成長してくると巻き込みがさらに激しくなり、最終的により一層痛くなるのです。

陥入爪と弯曲爪、甲鈎弯症に分かれる

巻き爪は陥入爪、弯曲爪、甲鈎弯症に分かれます。
このうち最も多いのが、爪の周囲の皮膚に爪が食い込み痛みを発症する陥入爪です。
弯曲爪は陥入爪がさらにひどくなったもので、爪床の皮膚を挟み込みひどく持ち上がった状態になります。

甲鈎弯症は年齢を重ねた高齢者の方によく見られる症状で、爪甲が分厚くなり角のような外観を持ち、これもかなり痛みがあります。
この他に甲状腺機能低下症などの病気を持っている方にこのような症状がみられます。

巻き爪の治療方法

軽いものなら、市販されているテープを利用して治療できますが、しっかり治すためには、やはり皮膚科に行き、治療をしてもらう事がのぞまれます。
治療は軽度の場合、内服薬や外用薬などを利用したり、テープなどを利用する、また脱脂綿を爪と皮膚の間にはさみ、肉が食い込まないようにするなどの治療があります。

炎症が起きている場合には、内服、外用薬で対処できないこともありますので、爪の切除を行います。
爪の端の部分を切除する手術です。

中度になった場合、プレート法と呼ばれる金属製のプレート、プラスチック製のプレートを横方向に貼る矯正治療があります。
この場合、保険適用とならないため費用が少々かかります。
ワイヤー法は弯曲してしまった爪にワイヤーを取付けて爪を平らに矯正していく方法です。

重度になった場合、爪の横を切開し、爪母(そうぼ)と呼ばれる部分を全て切除することになります。
かなり重度になった方に行う施術で、痛みも大きく回復までに時間がかかるのでこうした手術が必要になる前に、しっかり治療することが必要です。